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【ものがたりチーム】落語で知る鬼祭り七不思議

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「落語で知る鬼まつり七不思議」

提案に至った経緯

1提案のきっかけとなったこと

「落語で知る鬼まつり七不思議」の提案に至った経緯は、「生死を分ける転車台」天竜浜名湖鉄道の殺意 西村京太郎 氏の書かれた小説を読んだことからでした。

天竜浜名湖鉄道は、昔は二俣線と呼ばれていました。

愛知県と静岡県を結ぶ鉄道でJR新所原駅から浜名湖をぐるりと巡り二俣駅そして静岡県のJR掛川駅までの鉄道です。

丁度この真ん中あたりには、二俣駅(静岡県浜松市天竜区二俣町)がありますが、ここに鉄道マニアなら見逃せない転車台と扇型車庫があります。

私は、この小説を読み終わると、さっそく浜名湖の北にある舞台となった二俣駅の周辺はどのようになっているのか見たくなりました。

二俣駅の背後はすぐに山が迫り、天竜川はゆったりとそばを流れ、森林に近いからか、森林浴の中心にいるような気がしてなりませんでした。駅舎付近は山から切り出し製材された木材が、あちこちで小高く積まれていました。

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2 豊橋の鬼まつりと落語

最近、異常気象が続いています。日本では暑すぎる夏が続いて海流の流れが変わり、魚がとれなくなりました。

毎年9月になると大量のサンマが水揚げされ、食卓をにぎわせますが、今年はなぜか、全く取れませんでした。

スーパーの鮮魚売り場も魚の種類がすくなくて、極端にさみしくなっています。激しい雨、土砂崩れ、津波など目を覆うような災害もおきています。産業の発展に連れて、人間が干潟や森林などの自然環境を破壊してしまいました。

 

豊橋の鬼まつりに登場する鬼は地震、雷、火事、洪水、竜巻などの自然災害、異常気象の象徴であると仮定すると、天狗はそれを退治する人間の知恵なのではないかと思います。

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鬼と天狗との「からかい」は古い昔からの自然と人間の戦いを現わしてしていたと思います。国道1号線沿いの豊橋市役所、豊橋警察署の近くの安久美神戸神明社では、毎年2月10日と11日の2日間にわたって境内の中と外で「鬼と天狗のからかい」が行事として行われます。

天狗がいたのではないかと想像する秋葉山は、静岡県の北部にあります。ここで修行した天狗は山から下りてきて二俣町付近から西へ西へと走り鹿島、金指、気賀の関所、三ケ日、おなと進んで天竜浜名湖鉄道沿いに吉田(現在の豊橋市)に入ったのではないかと思います。

浜名湖畔のこのあたりは、リゾートホテルが並んでいます。その1つのホテルキアラは7月にオープンする健康をコンセプトとした、おしゃれなホテルです。

さらに南に進むと、吉田と湖西の境には、東海道の新居関所があり、新居関所の近くの本興寺には、吉田藩の門が移築されているので、有名です。新居関所は昔は吉田藩の管轄でした。明治政府となったときに、吉田藩は豊橋と名称が変わりました。

 

3秋葉山と吉田を結ぶ秋葉街道の入り口は2つ

国道1号線沿いの安久美神戸神明社のすぐそばの鈴木眼科の前には、石で作られた秋葉神社に行く目印となる大きな灯篭があります。夜になると灯がともり、秋葉街道に入る道しるべとなっています。そのため、秋葉街道には秋葉山山頂付近の秋葉神社に行くまでの要所要所に灯篭が建てられています。

秋葉神社では長い間、火の神様の火伏(ひぶせ)の神としてまつられてきました。火伏の神とは防火の意味があります。昔の人は火は日々の食べ物を煮炊きしたり、狩りをするときに使ったり、明かりとして使ったりできる大事なもでしたが、一旦火事を出すと、今まで蓄えてきたすべてのものを喪失してしまうという経験をしてきたので、特に取扱いに十分注意をする必要を感じていました。

 

この東海道から秋葉街道に入るにはもう1つの入り口があります。名電赤坂の近くに「追分(おいわけ)」という地名があります。

そして、トラックがひっきりなしに走る国道1号線沿いで少し入ったところにひっそりと石の灯篭がたっています。

そこが、秋葉街道に入るもう1つの入り口と思われます。

 

浜名湖を挟んで南は新居関所があったので、昔から浜名湖の北をまわる街道ができていました。

名電赤坂付近の東海道からの入り口の追分のそばには、スーパーヤマナカがあり、国道をまたいで豊川方面へ伸びていて、姫街道と合流する形で秋葉街道につながります。

 

 

 

 

4JR二俣駅のSLの展示の意味は

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二俣駅前のSLの展示

1940年二俣駅の転車台が完成し、天竜川の山奥の木材が一層効率的に切り出されるようになりました。この鉄道を使って、大量の木材が運ばれたと思われます。

二俣駅の転車台は1940年に完成しています。そして、二俣駅の広場にはその当時活躍したSL蒸気機関車が展示されています。

産業革命とSLはその時代を表現するときに一体のように思えてしまうのですが、この駅前広場で展示されていることに驚きました。

ミステリー作家の西村京太郎氏は1930年生まれなので、戦後の日本の復興を目のあたりに見た経験がベースとなっているのではないでしょうか

産業革命について調べてみると次のようなことがわかりました。

第1次産業革命は18世紀半ばにイギリスで始まり、特に重要な変革とみなされるものには、綿織物の生産過程の技術革新、製鉄業の成長そしてなによりも、蒸気機関の開発による動力源の大変革がありました。

第2次産業革命は1870年から第1次世界大戦直前の1914年におきました。既存の産業に加え、鉄鋼、石油、電気などの新たな産業も拡大して、電力を使い大量生産を行いました。

第3次産業革命は1930年代から始まり、パソコン、インターネット、情報通信技術があります。

第4次産業革命は2010年、ロボット工学、人工知能、ブロックチェーン、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、モノのインターネット、3Ⅾプリンター、自動運転、仮想現実分野においての技術革新が特徴です。

イギリスの産業革命はベルギー、フランス、アメリカ、ドイツ、ロシア、日本といった風に順次各国で起こっていき、日本は100年ほど遅れていました。

日本の第1次産業革命は日清戦争1894年(明治27年)前後、中心産業は製紙綿紡績などの軽工業でした。

1897年豊田佐吉が自動織機を発明しています。

日本の第2次産業革命は日露戦争1904年(明治37年)前後、中心産業は製鉄、造船などの重工業でした。

2015年国連でSDGS採択と、地球温暖化対策の「パリ協定」の合意がありました。

パリ協定は、世界的な平均気温上昇を「産業革命前に比べ2度より十分下回る水準に抑制するという目標を掲げています。

目標を達成するには、今世紀後半までに、温暖化ガス排出量を実質ゼロにする必要があります。

 

 

5本物のトップとはリーダーとは

二俣駅には、今は当時の賑わいや面影はありませんが、小説にも出てきた1メートル四方のジオラマ模型が置いてあります。

それは、鉄道と付近の山々と町の様子がミニュチュアで作られていて、そのジオラマ模型の中には、さらに人々の暮らしの様子が感じられるフィギアもいくつか点在していました。

小説では、ジオラマ製作の名人の後継者、名人を凌駕する才能の持ち主だと人から言われたい、自分がナンバーワンになりたいと思っていた主人公が、自分が製作したジオラマの世界に1人のフィギアとして入り込み、ここで、現実と虚構の世界が重なってしまいます。

主人公の昔の恋人が前半ではミニュチュアのフィギアで登場し、後半では反対に主人公がジオラマの世界に入る錯覚をして、そのため恋人が等身大となって現れました。主人公はこの恋人を抱きかかえて回転する転車台に乗り込み、警察の追っ手に対して、最後の抵抗をして転車台を回転させます。

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このリアルで良くできたジオラマ作品はたぶん仲間内でも技術的には最高レベルになっていたのではないかと思います。

ミステリー小説では、製作に夢中になったあまりに、自分の立ち位置を客観的にみれなくなって主人公が警察に逮捕されるという結末を迎えます。現実の世界と虚構の世界は、情報通信技術が高度に発達してきたので小説のようなこのような錯覚に陥ることもこれからは色々な場面で、しばしば起きると思います。

何が実物で、何が実物でないかを見破る洞察力、直観力、判断の決め手は個人個人の力であって、蓄積してきた情報と知識とコミュニュケーション力の総合力が鍵となると思います。

経営者は、人類が経験したことのない不確かな未来が来るとしたら、人、モノ、カネ、情報を駆使した経営戦略を立てリーダーシップをとる力がさらに困難にまた重要となると思います。

このジオラマ模型をミステリー作家の西村京太郎氏が見てさらに情報通信の発達するこれからの時代を表現したのではないかと思うと、とても興味深く思います。

 

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天竜浜名湖鉄道のフィギア(マグナリゾートホテルカウンターにて)

日本は、戦後70年を経過し、戦後の復興期、高度成長期、リーマンショックを経て大手企業の海外生産拠点の展開と、技術革新が平行して成長してきました。。

しかし、人間が自然と調和して生活しなければ、地球はどんどん住みにくく変化してしまうと、洪水や津波などの異常気象で警鐘を鳴らせます。

 

また最近では、新しい災害として新型コロナウイルス感染症が拡がっています。

今回の「落語で知る鬼まつり七不思議」のこの提案では落語を通して幅広い層で地域の歴史の変遷で自然と人間の戦いが繰り広げられてきたことを伝えてほしいと思います。そして、言葉というコミュニュケーションの力を駆使して、わかりやすくそして時には、おもしろく伝えてほしいと思います。

現代の地球温暖化のCO2が原因とされる異常気象や、グローバルに人々が移動、交流するようになったことで感染がさらに拡大する新型ウイルスの対応は、新しい災害として認識する必要があります。

そして、このような非常事態では、いち早くリーダーとして判断しなければなりません。判断のポイントを整理し、優先順位をあげて、指示をする必要があります。

1人命第一とする、2経済保障を行う 3法的根拠を示す 4情報公開をする

が大切となると思います。

 

人類が経験したことのない不確かな未来であっても、人間の知恵で、それを乗り越える技術を生み出すことができれば、やはりそれは持続可能な未来につなげる力、人間にしかできないすばらしいことであると思います。

 

 

 

2020年3月 愛知県豊橋市菰口町2-40-3 太田美代子

※コロナウイルス感染症で休業した企業に雇用調整助成金の申請を(愛知労働局提出)代行いたします。ご希望の企業様は

電話tel 0532-34-3252  fax0532-34-3253, 090-4191-5559 

 mail:kokusai@ohta-jpn.co.jp,太田労務総合事務所、 社会保険労務士 太田美代子

会社名、雇用保険加入者人数、売上高(昨年同期の売上高がわかるもの)ほかが必要です。2020.3月。